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巻頭特集:100万円で狙う300万円クラス中古車21
中古輸入車の値落ち幅は年々少なくなる傾向がある。それは車両のクオリティやサービス体制が向上したことが原因になっているが、直接的な理由は輸入中古車人気が相場を押し上げたためだ。長く維持し続けるコツは、しっかりとメンテナンスしてくれる工場を見つけることにつきるだろう
アルファなら155が狙い頃
アルファロメオといえば、フィアットグループの中の“スポーティブランド”。ハッチバックの先代「145」よりは、車格的に一段上のスポーティセダン先代「155」が今回の特集の趣旨にはピッタリだ
’93〜’98年まで正規輸入。新車は339万円〜
人気のアストロで100万円は’96年以前が中心
CHEVROLET
C
AMARO
[絶版]
シボレー/カマロ
●新車価格帯 238〜432万円
●ボディサイズ 4910×1890×1320㎜
中古車価格帯
30〜190
万円
中古車の流通数
少
100万円以下
約6割
強大なトルクで走る「Z32」なら、よりベター
カマロはアメリカのスペシャリティカーを代表するモデルの一台で、初代デビューは’67年までさかのぼる。この4世代目が最終型で、日本に輸入が開始されたのは’93年、以来マイチェンを重ねながら’02年まで輸入されていた。大きく傾斜したフロントウインドが作る存在感は「さすが」アメ車というべきもので、ボディはクーペとコンバーチブルが設定されていた。ラインアップにはそれぞれのボディに3.4LV6(’95年に3.8L)の「スポーツ」と5.7LV8の「Z28」があり、全車ともFRでミッションは4速AT、デュアルエアバック、ABS、LSDを標準装備とした。また、右ハンドル車も一時期輸入され、クーペのTトップも輸入されたことがある。
車格的には、国産車で言えばセリカと同じポジション。スーパースポーツの兄貴分コルベットの存在があるだけに、格落ち感は否めない。300万円クラスとしての満足を得るなら、288PS(デビュー時275PS)、V8エンジン搭載の「Z28」しかないだろう。それでも’97年式以前なら、十分に探せるはずだ。
FORD
M
USTANG
[先代]
フォード/マスタング
●新車価格帯 229.9〜389.6万円
●ボディサイズ 4615×1860×1390㎜
中古車価格帯
40〜290
万円
中古車の流通数
少
100万円以下
約7割
アメリカの「定番」スペシャリティカー
カマロと同じくアメリカのスペシャリティカーを代表するモデルがマスタングだ。ロングノーズ、ショートデッキのダイナミックなスタイルは、’64年のデビュー時から受け継がれているマスタングのDNAといえるもので、本国ではすでに販売されている新型マスタングにも受け継がれている。この先代モデル(SN95)は’94年から10年間生産されたが、’99年にはフェイスリフトも含めた大掛かりなビッグマイナーチェンジを受けている。ボディはクーペとコンバーチブルで、エンジンは3.8LV6と4.6LV8、そして5LV8の3機種。また、324PSの最強モデル「コブラ」も限定販売されている。そのコブラ以外は全車4速ATとなっている。
グレードの基本はエンジンとボディの組み合わせなので簡単だ。3.8Lが「G」で4.6Lが「GT」、それぞれにクーペとコンバーチブルボディがあるということ。そこにハイパフォーマンスカー「コブラ」が別格として存在する。好みで選べば良いだけで、現在はコンバーチブルの人気が高いため、クーペの方が割安だ。
MERCEDES-BENZ
C
Class
[先代]
メルセデス・ベンツ/Cクラス
●新車価格帯 390〜620万円
●ボディサイズ 4495×1720×1420㎜
中古車価格帯
50〜230
万円
中古車の流通数
並
100万円以下
約5割
価格もこなれて、買い頃の先代Cクラス
190シリーズの後継として登場したCクラス。日本の道路事情にも合うコンパクトなボディで、大人気を博した。異型ヘッドライトをもつ現行モデルの顔付きとは違い、一世代前のスタイルだが、まとまりのよいボディデザインと使い勝手のよさで、中古市場での人気も相変わらず高いものがある。モデルイヤーが7年間と長く、エンジンバリエーションも豊富で、ガソリン車には2L、2.2L、2.3Lの直4と、2.4LV6、2.8LV6があり、ディーゼル車には2.5L直5があった。全車FRで、日本に輸入されていたモデルのミッションは4速AT、’96年10月以降のモデルでは5速ATとなっている。デュアルエアバックやABSの安全装備はCクラス全車に標準だ。
ちょうど5速ATモデルが投入された時期を境に、それ以前のモデルが100万円を切るプライスで物件を増やしている。メルセデスの場合、細かい改良が随時行なわれているので、こだわるならコンディションだけでなく年式にも重きをおきたい。エンジンは常識的な使い方なら4気筒モデルで十分だ。
BMW
3
Series Sedan
[先々代]
BMW/3シリーズセダン
●新車価格帯 350〜558万円
●ボディサイズ 4435×1695×1395㎜
中古車価格帯
30〜160
万円
中古車の流通数
並
100万円以下
約7割
じっくりと手の入った良質車を探そう
バブル絶頂期に六本木のカローラと言われるほど大ヒットした3シリーズE30型の後継モデルが、先々代のE36型。5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディサイズを保ちつつも、FR駆動、リヤのマルチリンクサス、フロントミッドシップレイアウトのエンジンなど、「走り」のフィーリングにこだわったスポーティなモデルで、E30型同様の大ヒットとなった。日本デビューは’91年で、販売終了が’98年、その間に、1.8L直4から2.8L直6まで数多くのエンジンバリエーションが販売されているため、中古車を選ぶ場合はじっくりとした検討が必要になる。また、セダン以外のボディも豊富で、クーペ、カブリオレも正規輸入されていた。
流通量は豊富で後期モデルの一部を除いては100万円以下で十分に狙える範囲だが、走りこんだクルマも多く、メンテナンス費用をタップリと取っておく必要があるのも事実。前オーナーの手入れ具合が購入の見極めのポイントになるため、人気グレードやエンジン=価格と考えずに、じっくりと探すことが大切だ。
VOLVO
S
70
[絶版]
ボルボ/S70
●新車価格帯 390〜550万円
●ボディサイズ 4720×1760×1415㎜
中古車価格帯
70〜190
万円
中古車の流通数
少
100万円以下
約4割
ワゴン人気の影で見落とせない1台
ボルボと言えば日本では「エステート」。ワゴンの方が有名になってしまったため、セダンモデルのメジャー感が低い。このS70はもともと「850」と呼ばれていたモデルで、日本では「850エステート」の影に隠れているが、本国デビューが早いのはセダンの「850」の方だ。’97年に行なわれたビッグマイナーチェンジはフルモデルチェンジと言っても差し支えない内容で、車名そのものも「S70」と変更を受けた。後継の「S60」にバトンタッチされるまでの主力エンジンは2.5L直5モデルで、NAの10バルブモデルが140PS、20バルブモデルが170PS、ターボモデルが193PS。ターボはライトプレッシャータイプで日常使用に適していた。
国産の高級セダンと比べてもお買い得感の高いのが中古車の「S70」。人気がないというよりは、新車販売台数がワゴンの「V70」に比べ少なかったため穴的な存在だ。ターゲットプライスの100万円以下だと豪華装備のターボモデル「クラシック」を狙うのに若干無理があるが、NAモデルなら十分に狙える。
CHRYSLER
J
EEP GRAND CHEROKEE
[先代]
クライスラー・ジープ/グランドチェロキー
●新車価格帯 359.8〜540万円
●ボディサイズ 4500×1800×1715㎜
中古車価格帯
40〜190
万円
中古車の流通数
少
100万円以下
約3割
豪華仕様の「リミテッド」が狙い目だ
クライスラーのジープブランドの最高峰モデルがグランドチェロキー。この初代モデルは、大ヒットモデルとなった先代チェロキーよりボディサイズが一回り大きく、室内が広くなっているため「ゆとり感」では上。また、インテリアも本革や木目調パネルなどでゴージャスに飾られているのが特徴だ。ボディはチェロキー同様のセミモノコック構造だが、サスペンションは前後ともコイルリジット。リヤがリーフリジットの先代チェロキーに比べ、オンロードの快適な乗り心地を実現しただけでなく、オフロードの走破性も優れていた。エンジンには4L直6とトルクフフルな5.2LV8をラインアップし、フルタイム4WDと4速ATが組み合わされている。
5.2LV8モデルも魅力だが、日常的な使用なら4Lモデルでも十分だ。中古車マーケットの中心も4Lモデルで、本革シートが標準の「リミテッド」が人気。やはり、このクラスならゴージャスさで選びたいのが本音だろう。ちなみにガソリンはレギュラーだが10・15モード燃費はどちらも6㎞/Lを切っている。